1週間半

前回のブログから1週間半ほど経ちました。

 

状況がいろいろ変わってたけどあえてブログを書かずにいました。

このことについては最後に書きます。

 

私はこの1週間半、実家にはいなかったのでママやお兄ちゃんから聞いた話をまとめていきます。

 

 

月曜日(3月15日)に脳のMRIと首の放射線照射、腰のCTをとりました。

元々はMRIだけの予定だったけど、この時に飲んだ麻薬系の痛み止めがよく効いていたので追加でやったらしいです。

 

この時から痛み止めは麻薬系に切り替わったらしいけど次の日からはあまり効かず。

この日くらいから食事以外はほとんど寝たきりになったらしいです。

 

 

火曜日(3月16日)に痛み止めが足りなくなりそうだからママが1人で病院に行ったところ、脳にも癌が3つあること、その治療が出来るのは限られた病院のみで今行ってる所では受けられないことが伝えられました。

 

 

水曜日(3月17日)の夜からは深呼吸すると肺が痛むと言っていたみたいです。

 

 

そして木曜日(3月18日)、首の痛みが酷すぎるのと吐き気が酷いので主治医の先生に電話したところ『治療に通えない状態なら緩和ケアに行った方がいい』と言われました。

 

ここで言う緩和ケアとは入院して治療を行わずに苦しさを取ることに専念することです。

 

前にも書いたように入院したらリモートでしか会えないし、この場合は治療しないので退院の見込みはありません。

 

パパの様子としては吐き気が酷く朝から何も食べれず飲めずだったけど夜になったら少し落ち着いたようでお粥を少し食べれたみたいです。

 

ただ夜には熱が出ていて、刻一刻と変わっていく状況にママもお兄ちゃんも焦っているのが連絡越しに分かりました。

 

もちろん私も焦っていて、すぐに実家に帰るかすごく悩みましたが結局帰りませんでした。

(このことも最後に書きます)

 

 

金曜日(3月19日)、前の週に行った検査とMRIの結果を聞きに病院へ。

 

前の週に入院してまでやった検査は結論から言うと意味がありませんでした。

癌の周りに膜?があって、がん細胞の性質まで調べることが出来なかったらしいです。

 

その再検査と痛みを抑えるためにパパは入院することになりました。

 

まず痛みを落ち着かせてから再検査、そのうち首と同様に腰も痛み出すだろうから予防的に腰に放射線照射×2ヶ所も入院中にやり、それから脳の治療のために別の所へ

というのが先生のプランらしい。

 

ただいつ状況が悪化してもおかしくないし、これ以上悪化したら緩和ケアに移るとのこと。

 

脳の癌は大脳に小さいものが2つ、小脳に1~2cmのものが1つあって、この小脳にあるものが吐き気やふらつきを起こしやすいらしいです。

 

あと小脳にあるやつは入院してる病院でも治療可能だけど20分ほどじっとしていないといけなくて、今は痛みがあるからそれが出来ないので痛みを落ち着かせるのが最優先。

 

再検査については痰が出せればそれで検査可能と言われてたけど、入院後にお腹の皮膚に転移してるものから取りましょうってことになったらしいです。

 

首はこれ以上傷めると下半身不随になる可能性もあるということも伝えられました。

 

癌については

肺に2つ(大元)

首に1つ

腰に2つ

お腹(皮膚?)に1つ

脳に3つ

副腎、肝臓にそれぞれ小さいものあり?

というのが今の状況みたいです。

(聞いた話を聞いてるので間違ってるかもしれない)

 

この時言われた最短の退院予定日が月曜日(3月22日)

さすがに早すぎて4日間で痛みとって検査して放射線照射×2するの?!って聞きました。

 

 

結局今も入院しています。

 

月曜日(3月22日)までは毎日パパからママに電話が来てたみたいだけど火曜日(3月23日)からは連絡が来てないみたいです。

 

電話の内容だと普通のご飯は食べれないからお粥にしてもらったとか、家にいる時は食べたい時に食べたいもの(プリンとかバナナとか)を食べてたって話を先生にしたらそうしていいって許可が出たから持ってきてだとか、わりと元気そうでした。

 

ただ痛みが取れないって言ってたそうです。

モルヒネを使うって聞いたから効くだろうなってなんとなく思ってたんだけどなぁ…。

 

でも腰の放射線をやったらしいので少しは効いてるのかな、とも思います。

 

 

今日(3月24日)ママが差し入れを持って行ったら看護師さんに今日再検査したんですよって言われたらしいです。

 

少しずつやることが進んでいて良かった。

 

ただ連絡がないからママは心配で仕方ないみたいです。

 

 

ここからはママの話。

 

3月13日に鬱病と言われて、睡眠導入剤が処方されました。

 

ママも眠れないのが辛いと言ってたから妥当だな、と。

 

ほぼ毎日薬を飲んでいて、飲めば6時間くらいはぐっすり眠れるみたいです。

 

昨日(3月23日)また病院に行ったら精神安定剤を出すか聞かれたけど要らないと答えたらしいです。

昼間にぼーっとする副作用があるのが嫌だって。

 

また同じ薬を貰って帰ってきたみたいでした。

 

でも昨日の夜は薬を飲まずに寝たそうです。

私が実家に戻ったので何かあっても大丈夫だと思ったって。

 

ママはあれから弱い所を少しだけ私に見せるようになったと思います。

 

溜め息ばかりでまだまだ考え込んで吐き出せてないことが多いけど、聞けばほんの少しは言ってくれる。

 

私は自分が辛い時は考えていることや感情を言葉にすると少し楽になるから、ママもそうだと信じたい。親子だし。

 

『メンタルが弱くて嫌になる』ってママは言うけどそれ私も本当に思うし。

 

正直鬱病と言われてどう接していいか分からないし、何が正解で何がダメなのかも分からない。

気を張ってないと私までもっていかれる空気感があるけれど。

 

少しでもママの気持ちが軽くなるように話を聞いていこうと思います。

 

 

ここからは私の話です。

 

状況が変わっていく中あえて書かなかった理由も帰らなかった理由も一緒です。

 

最後の『北園さや』としての仕事があったから。

 

書いてしまえば精神的に不安定になりやすい。

 

帰るなら仕事をキャンセルするしかない。

悪化していく状況の中キャンセルしたらもう二度とリスケは出来ない。

これが本当の意味できっとラストチャンス。

 

正直帰るか否かは暫く悩みました。

ママからの連絡もお兄ちゃんからの連絡も焦っているのが伝わるし、このまま4日後までには死んじゃうんじゃないかってくらいのテンションで。

 

でも落ち着いたお兄ちゃんからの連絡で私も落ち着いて。

(たぶんパパがお粥食べれたのが大きかった)

 

それできちんと仕事を終わらせようと思いました。

 

 

この1週間半実家から離れてみて、自分の心が回復したなと感じました。

 

もちろん悲しいし泣いてしまうこともあるけど基本的に前を向いていられるというか。

 

もしかしたら現状を正確に理解出来ていなくて楽観視しているだけなのかもしれないけれど。

 

心が潰れそうなあの嫌な感覚からは解放されました。

 

 

ただやっぱり将来のことを考えると暗闇の中にいる気がします。

 

遅かれ早かれ、理由はどうであれ、人は亡くなります。

 

もしかしたらパパは早い方に入るかもしれないしその理由も分かってる。

 

その時にママはどうなってしまうのだろう。

私はどうしたらいいのだろう。

私自身もどうなってしまうのだろう。

 

考えたって仕方ないのは分かってます。

でも、考えてしまう。

 

 

明日はパパから連絡があるといいなぁ。